故 築山泰三牧師からのメッセージ「491」
昔、「491」という映画がありました。不思議な題名ですね。これは、「人を何度まで赦さないといけませんか」というペトロの問いに対して「七度を七十倍するまで赦しなさい」というイエスの答えに由来いたします。すなわち7×70=490で、491とは、その赦しの限界をこえたものということです。
勿論、イエスが意味しておられるのは、それ以上は赦さなくてもいいということではなく、無限の赦しということでしょう。でも、とうていそれは生身の人間には不可能です。ただ、わたしたちは、神の無限の赦しに支えられ励まされて、隣人との交わりを続けることができるのです。
イエスの弟子、ユダはイエスを裏切ったということで有名になってしまいました。呵責の念に耐えられず、あんなにまで自分を愛してくださった師を裏切った自分に絶望して自死してしまいます。
ペトロだってユダと同じように、イエス逮捕後、そんな人は知りませんと3度までも否認しました。でも、その後、キリスト教会の中心として素晴らしい働きをいたします。