故 築山泰三牧師からのメッセージ「ジャガイモとタマネギと希望の人生」
私はジャガイモとタマネギが大好物です。ジャガイモの粉吹きと炒めたタマネギがあればもう大満足。あと、炊き立てのご飯があればもう何もいりません。海や川など水の中のもの、特に塩干物などは苦手です。どうしてこんなに美味しいものを、と不思議がられます。人生の半分を損したようなものです。おしゃぶりのようなものがなかった赤ん坊のころ、スルメや昆布もしゃぶらなかったそうです。でも、68才になるこの年まで、そうたいした栄養の偏りもなく、そこそこ丈夫に過ごしてきました。
そんなに立派な仕事もできず、お金持ちにもなれず、人並みに失恋もし、いわゆる人生の成功者とはほど遠い私、時にはもっともっと賢くなりたい、もっとお金があって立派な家に住み、立派な仕事をして人に誉められたいと思うこともありました。そんな人生とは程遠く、今や次第しだいに脚力も視力も聴力も衰えてきています。
でも、こんな私でもOKだよ、と言ってくださる方があり、「そんなお前にしかできない私が与える役目があるんだよ」、といってくださる天の声があります。さらに、その目的のために必要なものは必ず添えて与えられるとも。
私は私でない別の人になることはできませんし、別の人になる必要もないのです。時には色んな人を羨ましく思うことも在ります。でも、「私はお前を愛している、これ以上何が必要なのかね」と天の声は語ります。そう、的外れ、失敗ばかりの私をもかけがえのない大事なものとして、死をも惜しまない方がおられる、それ以上に何が必要なのでしょう。
ジャガイモとタマネギと食べながら、感謝と喜びと希望の人生をこれからも歩みたいと思っています。