日本キリスト教団(日本基督教団) 芦屋西教会 公式サイト。兵庫県芦屋市のプロテスタント教会。

伝道のしおりNO.6「好き」から「愛へ」

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伝道のしおりNO.6「好き」から「愛へ」
故 築山泰三牧師からのメッセージ 「好き」から「愛」へ

素敵な異性に出会い、心ときめかす経験はいくつになっても新鮮なものです。思いがかなっても適わなくても、それは生きる喜びと切なさを味わわせてくれます。同じクラスになったあの人、でも思いを打ち明けることもできずに卒業して別れ別れに。あるいは、勇気をだして打ち明けたもののその思いを受けとめてもらえず、苦い思い出となって心の中に沈殿していく。そうした若き日の青い思いも人生経験をつんで年取ってからの思いも、心ときめくさまは同じかもしれません。人を好きになるという気持ちは神さまからの素敵なプレゼント、いつまでも大事にしたいものです。それによって私たちは人として生きることの喜び、苦しさを味わい成長いたします。好きな人のためには何を捧げても惜しくはありません。忙しい毎日の中から時間をやりくりし、なけなしの小遣いの中からプレゼントをすることも、また喜びになります。人を好きになるということがなければ、人の世はきっと味気ないものになってしまうことでしょう。

でも、人を好きになるということと人を愛するということは違います。気持ちの上ではどうしても好きになれないあの人この人、考え方や性格の合わない人、誰しもそういう人がいるものです。でも、自分とは合わないけれどもその人の考えや生き方も大事にし、かかわりを持ちつづけようとすること、その人の人生も尊重しようとする心、それは大切なことではないでしょうか。

神の思いから離れ、気がつけば自分勝手な歩みをしている私をも見捨てることなくつねに見守っていてくださるイエス。このイエスの思いは「好き」という感情ではなく「愛」という神の意志の表れです。 「好き」という感情を大事にしつつ、さらにそれを「愛」という意思にまで高めるようにしていければ、私たちの人生、さらに豊かなものになるのではないでしょうか。