故 築山泰三牧師からのメッセージ
「山路来て、何やらゆかし すみれ草」 こんな素敵な俳句があることを、ある本を読むまで知りませんでした。この年(71才)になっても、まだまだ知らないことが一杯です。そして、新しいことを知ると、思わず嬉しくなります。人生、まだまだ嬉しくなることが一杯!
先日、雨上がりの六甲の山道をあるいてきました。うっそうと茂った木々に、時々ガスが通り抜けて行き、何ともいえない神秘的な雰囲気でした。ふと、足もとを見ると、可憐な、紫いろの小さな花が咲いています。そして、よく見ると、あそこにも、ここにも!無学な私は、何という名の花なのか知りませんし、教えて頂いてもすぐ忘れてしまうこのごろです。
花に名前をつける、それは、人間が勝手にしていることで、花自身はあずかり知らぬこと。一人でひっそりと咲いて、そして散っていく。でも、そこに生き生きとした、命のみずみずしさを感じました。
私たちの人生、嬉しいことだけでなく、嫌なこと、つらいことや心配なことも、色々と起こってきます。そんな時、自分が生かされていることも忘れ、ついつい不安に心はふるえます。そして、ああなったらいいのに、こうなったらもっと幸せなのに・・・と、そうでない今をなげいてしまいます。
でも、あなたにも私にも、あの花とおなじように、いやそれ以上の命が与えられています。一・二週間でその命を終えていく花でさえ、あのように可憐に、精一杯生きているのです。 ありのままの、今の私を受け入れて歩もうとする時、イエスさまはきっとあなたと共にあって、愛し、支え、その命を精一杯、輝かせてくださることと信じます。