故 築山牧師からのメッセージ「ぺっととわたしとかみさま」
ペットブームだそうです。犬を飼っている人は1000万人、ネコを飼っている人は800万人、ペットを飼っておられない家庭の方が珍しいぐらいですね。
そういう私も動物大好き人間です。犬、ネコはいうにおよばず、牛、馬、鹿、ゾウ、・・・。動物の愛らしい目をみているとたまらなく可愛いい気持ちになります。なぜ、あんなに優しい目をしているのでしょう。数年前、タイのゾウ・キャンプを訪れました。大きな身体に小さな目、ゾウのひざの上に座ったり、長い鼻を巻きつけられたり、大満足でした。だって、わたしの名前は「タイ・ゾウ」なんですから。動物たちをみていると、見ているだけでは満足できず、触りたくなり、ついつい抱きつきたくなります。そして、ぎゅっと抱きしめたくなります。
ある心理学者は、そうした傾向について、「人間同士の対等な付き合いができていないことの代償ではないか?」と述べています。本当は、心を赦しあい、愛し愛される関係が不足し、その代償を求めているのかもしれません。
神さまはこの私をかけがえのないものとして愛してくださっている! 本当に嬉しいことです。でも、神さま、観念的な愛でなく、その手でこの私を抱きしめられ、また、私も神さまに抱きつく感覚が欲しいのです。でも、神さまはペットではないんですよね。じっと静かに祈るとき、神さまを身近に感じさせてください。